LIAM HODGES INTERVIEW

2016-08-15 08:24:24 +0900

 

2014年にロンドンでコレクションを発表後、瞬く間にその名を轟かせ、若干27歳ながら次世代のストリートカルチャーを担うブランドとして世界中が注目する期待の新鋭デザイナーであるLIAM HODGES。

 

今回来日した彼に、感性を刺激する唯一無二の服を発表し続けるその創作哲学を聞いてみました。

 

 

Q: ブランドを設立した経緯は?
 

元々人に指図をされるのが得意じゃなくて(笑)時間にとらわれて仕事をしたくないと考えたときにデザイナーが合っているなと思ったんだ。自分ですべてをコントロールができるからね。ただ、今はユーザーの声に合わせて、自分をどうコントロールしていけるかチャレンジをしているところだよ

 

Q: ブランドのコンセプトはありますか?また、あなたのアイディアソースは?
 

LIAM HODGESというブランドは自分自身を反映しているんだ。モノづくりに対するさまざま手法をベースに自分のパーソナリティを取り入れてデザインをしている。パンクの精神やHIP HOPミュージック、自分を取り巻くすべての物事がデザインのインスピレーション源になっている


 

Q: 2016AWコレクションで象徴的なルックは?

 

このイエローのトップスとボトムに鮮やかブルーのジャケットを合わせたルックはモデルも含めてお気に入りだね。このボンバージャケットも欠かせないピースのひとつ。ADDITION ADELAIDEでセレクトされている、パッチワークで構成されたイエローのスウェットパンツも今季を象徴するアイテムだよ


 

Q:あなたのデザインする洋服にはパッチワークが多く見られますが、そこには何かこだわりがありますか?
 

実はパッチワークを意識してデザインをしているわけではないんだ。テキスタイルをコラージュしてデザインしているうちに自然と辿り着いた、まさにハッピーアクシデントだね(笑)


 

Q: ファッションに関する1番古い思い出はなんですか?
 

幼い頃は、自分の周りにファッションに携わっている人がいなくて。ファッションの世界に入って、すべてが新鮮だったのを今でも覚えているよ。ほら、ファッションパーティもたくさんあるしね(笑)


Q: 様々なカルチャーを服に落とし込んでいますが、あなたが一番影響を受けたものは何ですか?

パンク。音楽というよりはパンクの精神や文化という意味で大きな影響を受けている。自分たちでカルチャーを築き上げたという部分では、デザイナーという職業と共通する部分があると思っているんだ。パンクというジャンルが出来たことにより、HIP HOPも生まれ、さらにそこから派生したグライムミュージックからも影響を受けているよ

 

 

Q7: どんな音楽を普段聴いていますか?
 

今はグライムミュージックがお気に入りだね。ハウス系クラブミュージックにHIP HOPやレゲエ、パンクの要素をMIXしたジャンルで、特にSKEPTAというアーティストの曲をよく聴いている。彼自身、LIAM HODGESのウェアをよく着てくれているんだ


 

Q: 現在のロンドンのファッションシーンをどう思いますか?

ロンドンのメンズファッションは、大いに盛り上がっていると思う。カニエやエイサプロッキーなど、影響力の強いアーティストによるところも要因の一つかもしれないけどね

 

Q: どのような人たちにLIAM HODGESのウェアを着てもらいたいですか?

 

特定の顧客層のイメージは特に持っていないんだ。日常生活で好きな音楽を聴いて気分を上げるように、幅広い年齢の人たちが僕の服を着て気分が上がってくれたらうれしいよ


 

Q: LIAM HODGESと他のブランドをMIXしてコーディネートするときに、おすすめのブランドはありますか。
 

17SSコレクションでコラボレーションしたDICKIESはマストだね。僕も好きなYOHJI YAMAMOTO、C.EやSASQUATCHFABRIX.など日本のブランドもいいね。ADDITION ADELAIDEで取り扱っているブランドの中だと、ALYXやRAF SIMONS、VETEMENTSかな。ただ、他のブランドのウェアともコーディネートしやすいようにデザインをしているから、ルールはなく自由に楽しんで着こなしてほしいね

 

 

PROFILE

英国イングランド南東部の州であるケント州出身のデザイナー“LIAM HODGES (リアム ホッジス)”は、2011年ウエストミンスター大学を卒業後、2013年に名門のロイヤルカレッジオブアートにて学術修士を取得。 2014SS新人の登竜門であるロンドンコレクションズ:メンのファッションイーストにてデビューコレクションを発表し、主催者のルル・ケネディーの目に留まり数々のスポンサーを勝ち取った。ヒップホップ/パンク/ゲリラ民兵等といった多様なカルチャーからインスパイアされ、マスキュリンなテイストをコンテンポラリーなデザインに落とし込み、更には実用性のあるウェアとして展開している。

<2016-17AW Collection>
トップマンやニュージェンのスポンサーの元、今シーズン、ブランド初となる単独ショーを披露。

 

〈2016-17AWのテーマ〉
ブリティッシュ・カーマニアのカルチャー:日本製の車をこよなく愛し、車体のカスタムも楽しむ。
カーメカニックを目指す少年たちは、あえて新車ではなく自らの手で造り上げた、スピードの速さやフォルムの美しさに徹底したカスタムメイドに魅了される。

① オリジナルカスタムのナンバープレート
② 路面表示
③ 汚れたスパナ―

< Colors >
イエロー、ブラック、ホワイト、レッド、ワインレッド、ロイヤルブルー

< Key Styling>
レイヤーリング:前シーズンで展開したパッチワークの手法とは逆の発想で、パッチワークをベースにガーメントを付け加えた。

< Key Item>
オールインワン:カーメカニックのユニフォームからインスパイアされたデザインと、スポーツテイストのトラックパンツを組み合わせたアイテム。





<問い合わせ先>
ADELAIDE / 03-5474-0157
ADDITION ADELAIDE / 03-5786-0157